第3回:血液培養は2セットが基本!カテ先培養は原則ダメ🙅♀️
こんにちはr-youngです😊
抗菌薬を始める前に「培養とグラム染色」やるべし!ってお話、前回しましたね🧫
今回はその中でも特に重要な
【血液培養】のポイントを解説していきます💉✨
「2セットって?」「どこから採るの?」「カテから採っていいの?」
そんな疑問をまるっと解決しちゃいましょう🙌
🧬 血液培養の採り方を知ろう!
💡カテ先培養は原則NG!
✅基本の「き」:抗菌薬の前に採る!
まず大前提。
🧪 抗菌薬投与前に血液培養を採るのが基本!
抗菌薬入ったあとに採っても、菌が出なくなるかも…💦
正確な診断ができなくなっちゃういます!
✅何セット?何本?どれくらい?🤔
答えはこちら👇
📌項目 | ✅内容 |
---|---|
セット数 | 2セット(=2回採血) |
本数 | 1セット=2本(好気ボトル+嫌気ボトル) |
採血量 | 大人なら1セットにつき20mL(各ボトル10mLずつ) |
合計 | 2セットで計40mLの採血💉 |
診断のためにはめちゃくちゃ大事!
血液培養の検体についてはこちらの文献を参照。
✅誰が採ってもOK!
血液培養は、
- 医師
- 看護師
- 将来的には検査技師や薬剤師も👨⚕️👩⚕️
誰が採ってもOKな技術です🙆♀️
だけど、清潔操作が大前提!✋
✅消毒は丁寧に&順番も大事🧼
消毒手順はこちら👇
- アルコール綿で2回消毒
- イソジン or クロルヘキシジンで本消毒
- 理想的には2分間待つ!(乾くまで吹いちゃダメ🙅♂️)
- 滅菌手袋・マスク着用で採血
- ボトルのゴム栓もアルコールで拭く!
インジンやクロルへキシジン消毒は必要ないのでは?
という研究も日本から出ています。
文献はこちら。
ただ消毒液を使用するデメリットもあまりないので、消毒はしておいた方が良いと個人的には思います!
また、
滅菌手袋はしなくても良い!という文献もあります。
が、やはり滅菌手袋はした方が良いかと…
文献はこちら。
🧠感染予防の基本は
「菌を持ち込まない」こと!
🛑カテ先培養は基本ダメ!その理由は?
たまに見かける「カテ先だけ出しときました〜」
…ちょっと待った‼️
カテ先(カテーテルの先端)にはバイオフィルムができてて、
そこにいる菌が実際の感染と無関係な場合も多いんです😵
なので…
❌ 「ルーチンでの」カテ先培養 → 混乱の元
もちろん臨床で役立つこともあります。こちらを参照。
✅ 血液培養 ×2セット → 診断の基本!
ただし👇
カテ感染を疑う場合には「1セットだけカテから採る」のはOKです◎
(残りは必ず末梢から採ってね!)
🩸嫌気ボトル→好気ボトルの順番!
これもよく聞かれます👇
「どっちのボトルから先に入れるの?」
👉 答え:嫌気→好気 の順です☝️
空気が混じって嫌気性菌が死なないようにするため。
✅どこから採る?
基本は 上肢の末梢静脈!
より汚染の可能性が低い部位を選びましょう。
鼠径など下肢は緊急時や他に選択肢がない場合のみが良いですね🦵
✅静脈?動脈?
どっちでもOKですが、
💉静脈の方が痛くないし現実的です😊
✅小児は?
👶小児も基本 2セット採り!
体重1kg未満の新生児以外は、2セットが標準ですよ!
✅感染予防に真剣に取り組もう🛡️
血液培養の「コンタミ」=偽陽性(常在菌混入)を避けるためには…
- 消毒を怠らない
- 清潔操作を守る
- 採血部位・手技を意識する
📣“採ること”より“正しく採ること”が大事!
✅今回のまとめ🌈
🧪 血液培養の基本ルール!
- 抗菌薬の前に!
- 2セット×2本=計4本(40mL)
- 消毒&手技をしっかり!
- カテ先培養は基本NG🙅♂️
💬「ちゃんと培養出してる?」と仲間とも互いにチェックし合うと良いかも!
📢コメント・質問はお気軽にどうぞ👇
ではまた💪✨
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