心臓手術後の安心を支える!ドレーン管理の完全ガイド④留置方法

周術期管理

こんにちは!r-youngです!😆

シリーズ第四弾

「ドレーンの留置方法」です!

ドレーンを正しい場所にピタッと留置するのって、実はすごく大事!

「どこに入れるか」と

「どうやって入れるか」で、

術後のリスクが全然変わってきます💦

今回は、心臓血管外科手術におけるドレーンの留置方法をわかりやすく解説します!✨

それでは、行ってみよーう!🏃‍♀️🏃

1️⃣ ドレーン挿入の基本ステップ💡

ドレーンを入れるときのポイントは以下の通り👇

感染予防が最優先!

 手術の切開部から直接入れるのはNG。

感染のリスクが上がるので、必ず創部から少し離れた場所に小さい切開を作りましょう。

液体や血液が溜まる「一番低い場所」を狙う!

 ドレーンは、体液や血液がたまりやすい部分に入れないと、ちゃんと排出されません💧🩸

胸骨正中切開での挿入例🩺

1. 心窩部に小さな切開を作成(だいたい1cmくらい)。

2. 鉗子で腹直筋と筋膜を貫通し、心囊腔や前縦隔にドレーンを誘導します。

3. ドレーン先端を、心囊腔の一番低い部分(横隔膜近く)や、心臓後面(斜台洞:oblique sinus)に置きます。

4. 最後にしっかり固定!ドレーンが抜けないように皮膚に縫い付けます✂️

ここがポイント!🧐

腹腔に迷い込まないで! 腹直筋や筋膜を通すとき、腹腔内に誤って入らないよう慎重に操作します。

臓器を傷つけない! 心臓や肺などの周囲の大事な臓器にぶつからないよう、鉗子の動きに注意!

2️⃣ 手術ごとの留置のコツ✨

胸骨正中切開の場合

心囊ドレーン前縦隔ドレーンを基本セットで!

• 心膜を閉じない場合、心囊腔と前縦隔がつながることがありますが、それぞれに血液が溜まることがあるので両方にドレーンを入れるのがベターです😊

• 胸膜が開いて胸腔が開放されたときは、胸腔にもドレーンを追加します。

右開胸の場合

右胸腔ドレーン心囊ドレーンを留置します。

• 胸腔内の一番低い部分を狙うのがポイントです🎯

左開胸の場合

• 左胸腔ドレーンがメイン。

・心囊を開放した場合は、心囊の液体が左胸腔に流れ込むので左胸腔ドレーンだけでもOK!

・実際はインフォメーションドレーンとして心嚢内にも留置することが多いかな?

3️⃣ ドレーンの固定、ここが大事!🛠️

ドレーンを入れるだけで終わりではありません!固定もめちゃくちゃ重要です👇

しっかり縫い付ける!

 皮膚とドレーンを縫い付けて、移動中や手術後に抜けないようにします。

隙間を作らない!

 ドレーンと皮膚の間に隙間があると、空気が入り込んだり、体液が漏れたりしてしまいます💦

創閉鎖用の糸を準備!

 留置の段階でドレーンを抜いた後に創部を縫うための糸を用意しておきます。そうすると抜去時にすぐに結紮できるので非常にスムーズです✨

4️⃣ トラブルを防ぐコツ🛡️

ドレーン留置中のトラブルを防ぐには、次のことを意識しましょう👇

位置確認はマスト!

 ドレーンが「ちゃんと低い場所」にあるか、X線やエコーでチェックするのが基本です。

動脈や肺を守る!

 肋間を通すときは、肋間動脈や肺を傷つけないよう慎重に作業します🩻

グラフトを守る!

 冠動脈バイパス術(CABG)では、ドレーンがバイパスグラフトに接触しないようにします。抜去時の経路も要注意です!

5️⃣ 正しい留置で得られるメリット✨

ドレーンを正しい方法で留置すると、こんな良いことがあります👇

• 術後の出血や液体貯留を効率よく排出!

• 術後のトラブル(血腫やエアリークなど)を早期発見。

• 安全でスムーズな術後管理が実現します😊。

次回は「ドレーンの管理とトラブル対応」について解説します!🔧

正しい留置方法をマスターして、患者さんの術後をしっかりサポートしましょう✨!

ではまた!

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