心外膜ペーシング完全ガイド⑤特有の注意点 🔎⚠️

周術期管理

心外膜ペーシングは心臓血管外科の術後管理に必須のサポートツールですが、使用時に注意すべき独自のリスクがあります。

ここでは、特に重要な注意点をいくつかピックアップして解説します!

1. 横隔膜ペーシング 🫁⚡️

● 問題の発生

リードが横隔膜を刺激してしまうと、患者さんがしゃっくり様の症状を訴えることがあります😣

これを

「横隔膜ペーシング」と呼び、

患者さんにとって非常に不快な状態です。

● 原因と対応策

右室リードが横隔膜に近接しているときに起こりやすいです。

• ペーシング電圧を下げることで症状が改善する場合があります🔧。

• 改善しない場合はリードを再配置するか、経静脈的ペーシングリードへの変更を検討します。

2. リード感染 🦠🛡️

● 感染のリスク

体内に異物(リード)を留置していると、手術部位感染(SSI)や縦隔炎のリスクとなります。

リード感染は頻度は少ないものの、発生した場合は重大な問題となります。

● 対応策

必要最小限の期間でリードを抜去することが最善策です⏳

• 長期的なペーシングが必要な場合は、経静脈的ペースメーカーに切り替えることで重症感染リスクを軽減します🧫

3. MRI撮影時の注意点 🧲📋

● 心外膜リードとMRI

• ペーシング装置に接続された状態では、MRIは基本的に撮影不可能です。

• ペーシング装置と接続されていない場合でも、リードの残存がMRIの安全性に影響を及ぼす可能性があります。

● 現時点の対応策

現場でのデータは少ないですが、理論上はMRIが電流を誘発し、不整脈を引き起こすリスクがあります⚠️

必要性が高い場合は、リスクとベネフィットを医療チームで慎重に検討したうえで実施しましょう。

次回予告 🎉

次のセクションでは「ペーシングモードの選択」について解説します!

ペーシングモードの種類と、それぞれの適応を詳しくご紹介しますのでお楽しみに😉

コメント

タイトルとURLをコピーしました