診療看護師(NP)の未来はどうなる⁉️アメリカの成功例から学ぶ

文献紹介

はじめに

こんにちは!r-youngです!👋

本日も「論文紹介シリーズ」

私も日本の診療看護師(NP)として、日々医療現場で働いていますが、最近、同じNPとしてとても興味深い論文を見つけました。

それが、

「診療看護師(NP)制度の公的資格化に向けて」

“Towards official qualification of the nurse Practitioner system: Referring to US Initiatives”

という論文です📄

この論文では、私たちNPの公的資格化に向けた取り組みについて詳しく書かれており、

特にアメリカのNurse Practitioner制度がどのように医師の負担を軽減し、医療の質を向上させているかが参考になります🩺

アメリカではNPが診断や処方を行うことが認められており、それが医療の現場で非常に効果的に機能していることが示されています。

日本の医療現場とNP制度の課題

論文では、まず日本の医療現場の現状について触れています。

日本の医師は過労状態にあり、週60時間以上働く常勤医師が39%にも上るとのこと😰

これだけの負担がかかっている中で、医療の質を保つのは非常に難しいですよね…💦

そんな中、

アメリカのNP制度がどのように医師の負担を減らし、

効率的な医療提供に貢献しているのかが、

この論文では詳しく紹介されています。

NPが診断や処方を担うことで、医師はより専門的な業務に集中できるようになり、結果として医療全体の質が向上しているんです✨

米国のNurse Practitioner制度の導入と成功事例

さて、今回紹介する論文

「診療看護師(NP)制度の公的資格化に向けて」では、

アメリカのNurse Practitioner(NP)制度にFOCUSを当ててます🩺

私たちNPにとっても、この制度は非常に参考になるもので、診療看護師としての未来を考える上で欠かせない要素です✨

アメリカでのNPの歴史

アメリカでNP制度が導入されたのは1965年、コロラド大学で始まったのが最初です📚

当時、医師不足が深刻だった地域で、看護師がより高度な医療行為を行うことが求められ、NPプログラムが開発されました。

そこから、少しずつNPの存在が全国に広がり、やがて1997年には、診断や処方に対する保険請求が認められるようになったのです💊

この背景には、30年以上にわたるロビー活動や研究の成果がありました。

アメリカでは、NPが医療の一翼を担うまでには、非常に長い道のりがあったんです。

とはいえ、

その粘り強い取り組みが実を結び、今ではNPが診断・処方を行い、医師と連携しながら質の高いケアを提供できるまでに至っています🚑

NP制度の効果

論文によると、NP制度がもたらした効果は非常に大きいものでした。

まず、NPが医師と同じように診断や処方を行えるため、医師の負担が大幅に軽減され、医師はより専門的な治療に専念できるようになりました。

また、NPによるケアは、質が高く、安全でコストも抑えられるという点が評価されています💰

これにより、特に医療過疎地域では、医療アクセスの改善が見られました。

このように、アメリカでのNP制度の成功例は、日本における診療看護師(NP)制度の公的資格化に向けた道筋を示唆するものと言えます。

日本でも同じように、NPが診断や処方を行える日が来れば、医療現場の負担が軽減され、患者さんに対してもより迅速で質の高いケアを提供できるはずです👩‍⚕️👨‍⚕️

日本の診療看護師制度の現状

さて、これまでアメリカのNurse Practitioner(NP)制度の成功事例についてご紹介しましたが、次は私たちの身近な日本の診療看護師(NP)制度についてです👩‍⚕️🇯🇵

日本におけるNP制度の歩み

日本で診療看護師(NP)の存在が注目され始めたのは、2005年に大分県立看護科学大学大学院でNPプロジェクトが立ち上げられたことがきっかけです🏫

その後、2008年には大学院のNPコースが開設され、NPの養成が本格的に始まりました。

2024年5月までに、日本NP教育大学院協議会の会員校が15校となり、診療看護師としての役割が少しずつ浸透してきています📚

(2024年9月現在では19校にまで増えています!)

しかし、アメリカのように診療行為や処方行為を自由に行えるわけではなく、日本ではまだまだ法的な制約が大きいのが現状です😔

例えば、日本の診療看護師は医師の指示を受けないと医行為ができないという法律の壁があります。

そのため、診療や処方を自らの裁量で行うことができるアメリカのNP制度とは異なり、まだ公的資格としての整備が不十分なんです💭

日本での取り組みと課題

論文でも指摘されているように、日本ではNP制度の公的資格化に向けた取り組みが進められています💪

例えば、日本看護協会はアメリカのNP制度をモデルに、一定の診療行為や処方を行える新しい資格制度の創設を提案しています。

さらに、

2020年には日本NP教育大学院協議会と日本看護協会が、自民党看護問題小委員会に

「ナース・プラクティショナー(仮称)制度の創設に関する要望書」

を提出し、法改正に向けたロビー活動も見られます📜

しかし、課題も山積しています。

まず、医師法や保助看法の改正が必要であり、それに伴ってNPが行える医行為の範囲を広げる必要があります。

また、社会全体でNPという役割を理解し、受け入れてもらうための認知度向上も不可欠です👨‍⚕️👩‍⚕️

実際、現場の医師や看護師の間でもNPに対する理解や協力が進んでいないケースも多いとのことです😢

こうした課題をクリアしていくためには、NPとしての活動実績を積み重ね、その成果を社会に向けて発信し続けることが大切です📈

アメリカでもNPが認められるまでに長い年月がかかったように、日本でも時間をかけてNP制度を確立していく必要があるでしょう⏳

米国から学ぶ日本の未来

これからの日本のNP制度はどうあるべきでしょうか?👩‍⚕️👨‍⚕️

ここでは、アメリカの事例をもとに、日本が今後どう進むべきかを考えていきたいと思います💡

アメリカの取り組みから学べること

アメリカのNP制度が確立されるまでには、30年以上もの長い時間をかけたロビー活動や研究の積み重ねがありました📜

NPが診断や処方を行えるようになるためには、各医療機関や政府機関への働きかけが欠かせません。

私たち日本でも同じように、NPの活動実績を蓄積し、国民や医療界への認知度を高めていくことが重要です✨

具体的には、

アメリカのように診療看護師が行ったケアの成果をエビデンスとして示し、

その有効性を社会に発信することが必要です📊

例えば、医師の負担が軽減された例や、患者さんの満足度が向上したデータを蓄積していくことで、NPの必要性が広く認識されるはずです📝

また、時間をかけて少しずつ進展させるという姿勢も、アメリカから学べる点です⏳

アメリカでは、NPが提供するサービスに対して保険請求が認められるまで、何度も小さな勝利を重ねながら法改正に至りました。

日本でも、いきなり大きな変革を目指すのではなく、少しずつ法的枠組みを整えながら前進していくことが大切です📈

日本におけるNP制度の未来

では、日本においてNP制度が本格的に導入されるとどうなるのでしょうか?🤔

アメリカの事例からもわかるように、NPが診断や処方を行えるようになることで、医師の負担が軽減され、特に地方や医師不足地域での医療サービスの質が向上することが期待されます🚑

また、NPが医療チームの中でより大きな役割を果たすことで、患者さんに対してもよりタイムリーで質の高いケアを提供できるようになるでしょう🌟

そのためには、まず法改正に向けたロビー活動が重要です。

日本看護協会やNP教育大学院協議会などが既に動き始めていますが、今後はさらに多くの医療従事者や国民の理解と支持を得る必要があります👨‍⚕️👩‍⚕️

また、NPとしての実績を論文や学会などで発表し、エビデンスを積み重ねることで、制度の公的資格化に向けた動きが加速するはずです🚀

まとめ

いかがでしたか?

診療看護師(NP)として働く私にとって、今回の論文は非常に興味深いものでした📄

論文では、日本のNP制度が公的資格化される必要性が強調されていましたが、私自身もNPの法制化は必須だと考えています。

なぜなら、法制化されなければ、

NPが診療報酬を受けられるようにならず、それがNPの地位向上に繋がらないからです💡

診療報酬がNPの未来を決める

私の考えでは、NPが診療報酬を得られない限り、その地位は向上しません。

そして、

NPの地位が上がらなければ、NPになりたいという人も増えないでしょう。

結局、NPの数が減っていき、制度そのものが縮小していく未来が予測されます😔

NPとして働くことが魅力的でなければ、次世代にその役割を引き継ぐことは難しいと感じています。

法制化にはエビデンスが不可欠

法制化を進めるためには、確かなエビデンスが必要です📊

特に、

NPの費用対効果や在院日数の短縮、合併症の発生率の低下など、

定量的なエビデンスが求められるでしょう。

論文でも同様の指摘がありましたが、私はこれらの項目でポジティブなアウトカムが出せれば、日本でもNPの法制化が現実味を帯びてくると思います📈

裁量権の拡大には責任が伴う

NPとして診断や処方ができるようになるには、

「責任」が伴う

ということも忘れてはいけません。

日本の看護師は、医師の指示の下で業務を行うことが基本であるため、

責任の所在が曖昧になりがちです🤔

しかし、NPとして法制化され、診断や処方の裁量権が拡大するのであれば、

患者に対して、それ相応の責任を持つことが必要です。

看護界全体としても、

「責任を持つこと」がNPとしての新たな役割を担う上で重要なステップであると認識しなければなりません⚖️

これを理解してこそ、NPの法制化と権限拡大が真に実現するのだと思います。

最後に、

私は、診療看護師(NP)の法制化は日本の医療において重要なステップであり、

そのためにはエビデンスの蓄積や責任の受け入れが不可欠だと考えます。

次世代のNPのためにも、私たちが果たすべき役割は非常に大きいです。

みなさんも、ぜひこのテーマについて考えてみてくださいね!😊

ではまた!👋😁


コメント

タイトルとURLをコピーしました