緊急手術依頼❗️その時NPは何をする⁉️

周術期管理

こんにちは!r-youngです😁

今回は、緊急手術の最前線で活動する私の勇姿?アタフタ?をご紹介❗️

ナースプラクティショナー(NP)の熱い戦いとチームワークの裏側に迫ります。

急性期領域NPの、知られざる裏側の物語、始めます!

緊急手術の始まり 🚨

ある平穏な日常が、一本の電話で一変します📞

「他院から緊急手術(大動脈解離)の依頼きたー」

ドクターからのこの一言が、まるでスタートライン上の銃声のように、ナースプラクティショナー(NP)に緊急対応の合図を送ります⏰

緊急手術の依頼を受けた瞬間から、NPは時間との勝負。

この戦いでは、準備と迅速な行動が鍵を握り、患者の生命を救うための重要な一歩となります🔑

まず、NPがやるべきこと。それは…

オペ室リーダー看護師への連絡です📞

「手術室空いてますか?」🏥

この初期段階での素早い判断が、患者さんを迎える準備を整えるための第一歩です。

オペ室の現状を把握することは、手術の成功に不可欠な要素となります。

この時、NPの役割はただ連絡を取ることだけではありません👀

オペ室の全体状況を熟知し、可能な限り最適な条件で手術を進めるための戦略を立てることが求められます。

麻酔科医や他のスタッフとの連携もこの段階で重要となり、NPはチーム全体を見渡し、効率的に動けるように配慮します🤝

この「緊急手術の始まり」でNPがどのように動き、どんな準備を整えるかが、患者さんの生命を救うための大きな一歩となります🚑

この緊張感あふれるスタートラインで、NPはチームをリードし、患者さんを安全に、そして迅速に手術室へと導きます。

オペ室リーダー看護師への連絡 📞

緊急手術の対応において、NPが最初に取るべき行動の一つが、

オペ室リーダー看護師への連絡です。

この連絡は、手術室が使用可能かどうかを確認し、手術の準備をスタートさせるために不可欠なステップ🏁

オペ室リーダーからの返答によって、NPは次なる行動を決定します。

ここでのポイントは、

単に手術室が空いているかどうかだけでなく、

オペ室全体の混み具合や、麻酔科医や看護師などのマンパワーも含めた全体像を把握することが重要です。👩‍⚕️👨‍⚕️

なぜ麻酔科より先にオペ室看護師に連絡するのか?その理由は、

オペ室リーダー看護師は、手術室の状況を熟知しており、どの手術室が使用可能で、必要な機材や人員が揃っているかを即座に把握しています。

その日、その瞬間の手術室の全体像を把握しているのは麻酔科ではなくリーダー看護師です

そのため、NPとオペ室リーダーとの密な連携は、スムーズな手術の準備に欠かせません🤝

また、この段階での迅速な情報共有は、後続する麻酔科やその他関連部署への連絡にも影響を与えます。

NPがオペ室の状況を把握し、適切な人員に迅速に情報を伝えることで、手術チーム全体の動きをより効率的にします⏱

このように、オペ室リーダー看護師への最初の連絡は、緊急手術の準備において非常に重要な役割を果たします。

NPとオペ室リーダーの連携は、患者さんを迅速かつ安全に手術室に導くための礎となります🚑

麻酔科責任者への迅速な連絡 📱

オペ室リーダー看護師との連絡後、NPの次なるステップは、麻酔科責任者への迅速な連絡です

この連絡は、手術に必要な麻酔準備をスピーディに進めるために、極めて重要な行動となります💨

麻酔科責任者への情報提供では、

患者の概要手術の種類現在の進行状況など、

手術準備に必要な情報を明確に伝えることが求められます。

この情報を元に、麻酔科責任者は適切な麻酔計画を立て、必要な準備を始めます📋

この段階でのNPの役割は、ただ情報を伝えるだけではありません。

オペ室リーダーから得た情報を基に、手術室の準備状況や他の予定手術との調整など、全体の流れを麻酔科にも共有することで、スムーズな手術開始に貢献します🔍

また、オペ室リーダー看護師からではなく、NPや心臓血管外科医から麻酔科責任者へ直接連絡を取ることは、信頼関係を築く上でも非常に重要です

正規の連絡経路を取ることは、緊急時の対応においてチームワークを高め、手術の成功に向けて全員が一丸となるための基盤を作ります🤝

このプロセスを通じて、NPはチーム内での信頼あるコミュニケーターとしての役割を果たし、緊急手術を成功に導くための重要な一員となります🌟

ドクターの役割とNPのサポート 🏥

NPが緊急手術の準備を進める一方で、ドクターもまた、患者情報の収集や転院搬送の手続きなど、別のフロントで活動を進めます📈

この多角的なアプローチが、患者の迅速な治療へとつながります。

平日の昼間など、医師が手術や外来といった日常業務に従事している時間帯でも、NPはその専門性を活かして、緊急手術に向けた準備を進めることが可能です🔧

NPの活動は、手術準備における貴重なリソースとなり、医師が手術の準備に専念できるようサポートを提供します。

例えば、患者の来院前に、患者情報が手に入るケースでは、

NPは電子カルテに患者情報を入力したり、

必要な検査やオーダーの代行入力を行うことができます🖥️

これらの事前準備は地味に時間取られます‼️

さらに不備があると治療が滞ることも💦

NPとドクターが連携し、各々の役割を果たすことで、緊急手術の迅速かつ効率的な進行が可能となります🛠️

患者の来院前にできる準備を整えることで、到着後すぐに必要な治療に集中できるようにすることが、NPの重要な役割の一つです。

この協働のスピリットは、患者さんの命を救うための強力なチームワークを築く基礎となります。

チーム全体が一つの目標に向かって動くことで、緊急手術の成功率を高めることができます👥🤝

事前準備について詳しく見ていきましょう。

患者来院前の準備 📝

患者が病院に到着する前、NPは緊急手術に必要な一連の準備を行います。

この段階での迅速かつ丁寧な準備は、患者の来院後すぐに手術が始められるようにするため、非常に重要です🚀

電子カルテの準備

患者の来院前に、患者情報が手に入るケースでは、NPは、患者が到着する前に電子カルテシステム上で患者情報の登録を行います。

この時、患者の基本情報だけでなく、予定されている検査や手術、必要なオーダーの代行入力も含まれます。

これにより、患者到着時には直ちに治療に必要な情報が手に入る状態になります🖥

必要な検査の準備

NPは、手術に必要な検査を事前にリストアップし、準備しておく必要があります。

これには、血液検査(血算、生化学、凝固、感染症、血液型)、心電図、X線などが含まれます。

これらの検査は、患者の全身状態を把握し、手術に際してのリスクを評価するために不可欠です💉

手術申し込みと輸血依頼

NPは、患者到着前に手術申し込みを行い、必要に応じて輸血の準備も進めます。

特に緊急手術では、術中や術後に輸血が必要になる場合が多く、事前の準備が患者の命を救うことに直結します🩸

これらの準備を事前に整えることで、NPは患者の治療プロセスをスムーズに進めることができ、到着後すぐに必要な診断や治療に着手できるようになります。

また、この段階での準備は、手術チームが一丸となって患者に最適なケアを提供するための基盤となります🔧

患者の来院前に行われるこれらの準備は、緊急手術が成功するための鍵を握る重要なプロセスです。

NPの迅速な行動と周到な準備により、患者の生命を救うための時間を最大限に活用することができます⏳

患者来院後の対応 🚑

患者の来院後、NPは迅速に行動を開始し、医師と外来ナースと協力して、患者の全身状態を把握し、必要な対応を行います。

この段階では、患者の生命を守るための迅速な評価と介入が求められます🛠️

全身状態の把握

患者到着直後、NPは生体モニターを装着し、

気道・呼吸・循環動態・意識レベルを評価します。

これには、血圧、脈拍、酸素飽和度、呼吸数などのモニタリングが含まれます📈

来院直後の情報収集として、経胸壁心エコー造影CTなどの検査を行い、診断を確定させます。

これらの検査は、特に状態が急変する可能性があるため、早急に実施することが重要です🩺

患者状態の急変に備える

搬送中に患者の状態が急変することもあり得るため、NPは常に最悪のシナリオを想定し、それに応じた準備をしておく必要があります⚡️

これには、迅速な気道確保(気管挿管)や緊急輸血の可能性もあるでしょう。

患者が意識レベルの低下や循環動態の不安定性を示す場合、NPは即座に対応を行い、必要ならば緊急処置を施します。

例えば、意識レベルが低下した患者に対しては、迅速に気道を確保し、必要に応じて人工呼吸器を用意します🚨

エコーの結果、脳血流が著しく低下しており、その場で緊急外シャント造設(大腿動脈ー内頸動脈)をした経験もあります💦

このように「いつもと違う時」「特別な処置が必要な時」は、外来看護師ではスムーズに対応できない場面がどうしても出てきます💦

処置内容や使用物品もわからないので当然です。

そのケースでは専門性を持ったNPが最大限に役割を発揮します💪

NPは、医師や外来ナースと緊密に連携し、患者に最適なケアを提供するために、自身の知識と技術をフルに活用します🤝

このプロセスを通じて、NPは患者の安定を図りながら、手術やその他の治療への橋渡しを行います。この段階でのNPの対応は、患者さんの命を救うための重要な一歩となります🌟

手術前の管理と準備 🛠️

患者の来院後、NPは手術前の重要な管理と準備を行います。

これらの準備は、手術の成功と患者の安全を確保するために不可欠です。

血圧管理と鎮痛

大動脈解離の患者においては、手術に入る前の血圧管理が極めて重要になります。

NPは、医師の指示に基づき、降圧剤の管理を行い、患者の血圧を適切なレベルに保ちます🩸

また、患者の快適性を考慮して、適切な鎮痛管理も行われます。

痛みのコントロールは、患者のストレスを軽減し、血圧の上昇を防ぐためにも重要です💊

カテーテル類の挿入

大動脈解離の手術では、特に弓部大動脈置換を行う場合、複数の部位に動脈圧ラインを設置する必要があります。

NPは、手術室に移動する前に、ドクターの指示のもと、必要なカテーテル類の挿入を行います。

これには、両手と片足への動脈圧ラインの設置や、内頸静脈から中心静脈カテーテルの留置が含まれる場合があります。

これらの準備を事前に行うことで、手術室での時間を節約し、患者の安全を確保することができます🔧これらの手術前の管理と準備は、患者が手術室に入る前の重要なステップです。

NPは、これらの準備を通じて、患者が手術に最適な状態で臨めるようにサポートします。

また、これらの準備は、手術中の予期せぬ事態への対応を容易にし、患者の生命を守るための重要な役割を果たします🛡️

インフォームドコンセントと家族へのサポート 💬

手術前の準備と並行して、NPは、患者及び家族へのインフォームドコンセントのプロセスにも深く関わるべきと考えます。

このプロセスは、患者と家族が手術や治療について十分に理解し、同意することを確保するために不可欠です。

インフォームドコンセントのサポート

NPは、医師が患者や家族に手術のリスク、利益、代替治療について説明する際に補助的な役割を果たします📋

これはあくまでも個人的な考えですが、

「患者家族への説明が下手な医師が多い❗️」

医療者と患者・家族の間では知識や経験のベースが根本から違う

ということを踏まえて、コミュニケーションを取る必要があり、これは看護師の方が得意であると思っています。

さらにNPは医学的知識を持ち合わせているため、医師の説明を補足し、患者や家族が疑問に思っている点を明確に説明することができます。

家族へのサポート

緊急手術のニュースは患者だけでなく、家族にとっても大きなショックとなることがあります⚡️

NPは、医学的な説明だけでなく、感情的なサポートも提供します。

家族が手術の過程や患者のケアについて心配している場合、NPはその不安を和らげ、

手術のプロセスを理解しやすく説明することで、心の準備を助けます。

継続的なコミュニケーション

NPは手術前後に留まらず、入院治療全期間を通じて、患者家族との連絡窓口としての役割を担います📞

患者の状態や手術の進行状況に関する情報を提供し、家族が持つ疑問に対応することで、不安を軽減します。

この段階でのNPの対応は、患者や家族が不安や疑問を少しでも軽減し、手術を迎えられるようにするため、非常に重要です。

NPによる情報提供とサポートは、患者と家族にとって信頼できる安心感を提供し、手術に対する理解と同意を深めることに貢献します💖

オペ室・麻酔科との情報共有 🔄

NPは、手術の成功を左右する重要な役割として、オペ室や麻酔科との情報共有にも積極的に取り組みます。

この連携は、手術準備の効率化と患者ケアの質の向上に不可欠です。

情報共有の重要性

定期的な情報共有は、オペ室や麻酔科とNPの間でスムーズなコミュニケーションを確保し、手術の準備や進行におけるミスマッチを防ぎます📢

NPは、患者の最新の状態や手術準備の進捗状況をリアルタイムで共有し、オペチームが一貫して最高のパフォーマンスを発揮できるようにサポートします。

手術への入室時間の予測

患者の準備状況や手術室の可用性を把握し、手術室への入室予定時間を予測します⏱

NPは、患者が手術室にスムーズに移動できるように調整し、必要な処置が外来で事前に完了しているか、あるいは手術室で行う必要があるかを判断します。

全体の流れを把握し、オペ室や麻酔科と密接に協力しながら、手術が最も効率的に開始できるようにマネジメントします🔍

これには、患者の準備状態やオペ室の状況に応じた臨機応変な対応が含まれます。

このように、NPによるオペ室や麻酔科との情報共有は、患者ケアの質を向上させ、手術の効率化を図るために不可欠です。

NPは、患者の安全とケアの質を最優先に考え、手術チーム全体が一丸となって患者に最高のケアを提供できるように、重要な役割を担います。🤝

まとめ🌟

緊急手術の依頼から手術準備、そして患者ケアまで、ナースプラクティショナー(NP)は患者の命を救うための重要な連携プロセスの中核を担います。

この一連の活動を通じて、NPは患者や家族、そして手術チームの間で情報の架け橋となり、全体の流れをスムーズに導く役割を果たします。

迅速な対応と準備

緊急手術の成功には、迅速な対応と事前準備が不可欠です。NPは、オペ室の空き状況の確認、麻酔科との連携、患者の事前準備など、患者が最高のケアを受けられるように調整する重要な役割を担います。

効率的な手術の実施への貢献

オペ室や麻酔科との情報共有を通じて、NPは手術が効率的に開始できるようにマネジメントします。このような取り組みは、患者の安全を確保し、手術の成功率を高めるために不可欠です。

インフォームドコンセントとサポート

患者とその家族が手術のリスクと利益を十分に理解し、安心して同意できるよう、NPは情報提供と感情的なサポートを行います。このプロセスは、患者ケアの質を高め、患者と医療チームとの信頼関係を築く上で重要です。

総じて、ナースプラクティショナーは、緊急手術の依頼があった場合の患者ケアの質を向上させるために、多角的なアプローチで重要な役割を果たします。NPの専門知識、スキル、コミュニケーション能力は、患者の生命を救い、手術の成功に向けてチームを一致団結させるために不可欠です🌈

かなり長くなりました。最後まで読んでくれてありがとうございます!

皆さんの活動の少しでも参考になれば嬉しいです😆

ではまた❗️

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