患者急変のタイミングは◯◯している時!?

周術期管理

こんにちは!r-youngです😄

開心術直後の患者搬送などはNPが担当している施設も多いのではないでしょうか?

しかし!術直後の患者搬送時は全身状態も不安定であり、患者が急変しやすい状況だったりします💦

しかも移動中は医療資源も少なく、対応が遅れてしまうなんて事も…

手術室から集中治療室(ICU)への移行は、患者ケアにおいて特にデリケートな時期であり、高度な臨床推論と迅速な判断が求められます。

特に開心術後の患者を搬送する際は、特に注意が必要!

ICUへの搬送時の観察ポイントや注意点を押さえておく事は、患者の安全を確保し、手術後の合併症を最小限に抑えるためにとても重要です!

今日は開心術を受けた患者を手術室からICUに移送する際の主要な考慮事項についてまとめてみました!

それではレッツゴー!

挿管の維持

開心術を受けた患者は、手術室からICUに移送される際も、通常は挿管状態を維持します。これは、呼吸管理を継続し、患者の酸素化と換気を確保するためです。

術直後は手術台→ベッドへの移動など気管内チューブの位置が変わってしまうリスクのある場面は多く、常に気道内確保が確実にされているかを評価する必要があります。

換気は正常に行われているか?

リークや気道内分泌物の吸引の必要はないか?

位置異常(チューブが抜けかかっていないか?)

という点に着目しておく事が必要です!

移動中の安定性確保

移送中は、患者の状態が不安定になりがちであり、急変に迅速に対応することが困難です。

そのため、心電図動脈血圧など、重要な生理学的パラメーターを常時モニタリングするために、移動用のモニターに切り替える際には注意が必要です。

少なくとも1つのパラメーターが常にモニター上で確認できるようにします。

輸液ルートの最適化

移送中は、輸液ルートを可能な限りシンプルにし、不必要なルートは除去しましょう。

これは、移送中に輸液ラインが外れたり折れ曲がったりするリスクを減らすためです。

薬剤管理の注意

カテコールアミンや血管拡張剤などの重要な薬剤を管理する際には、ルートが外れないよう特に注意します。

特に、シリンジポンプの接続部は外れやすいため、確実に接続されていることを常に確認します。

血圧管理

血圧が低下した場合、まずカテコールアミンのルートを確認!

ルートの折れ曲がりや閉塞はないか?

接続は外れていないか?

という点に着目し、薬剤が通常通り投与されているかをまずチェックします!

必要に応じて輸血や輸液の速度を上げ、カテコールアミンの量を増やしたり、血管拡張剤の量を減らすなどして対処します。

出血への迅速な対応

移送中も出血の可能性があるため、血液製剤と伝票を一緒に持っていくことが重要です。

これにより、必要に応じて迅速に輸血を開始できます。ICU到着後にすぐ輸血が出来るのはありがたいですよね!

心血管支援デバイスの管理

PCPS(心肺補助装置IABP(大動脈内バルーンパンピング)などの補助循環装置を使用している患者の場合、これらのデバイスのラインには特に注意が必要です。

これらのデバイスの機能不全は患者の状態を著しく悪化させる可能性があるため、移送中にこれらのラインが正しく機能していることを確認し、適切に管理することが不可欠です。

終わりに

このように、手術室からICUへの移送は、高度な専門知識と注意深い観察を要する複雑なプロセスです。

ナースプラクティショナー(NP)としては、これらの基本原則を遵守し、チームと密接に協力して患者の安全を確保し、最適な回復を支援することが求められます!

ではまた!👋

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