【第10回】なぜ今「概念化」が必要なのか?——課題から未来へ
こんにちは!r-youngです😆
ついにこの連載も最終回となりました!
ここまで、高度実践看護(APRN)をめぐる
理論・モデル・教育・制度について、
さまざまな角度から
「概念化」の重要性を見てきました。
今回はその総まとめとして、
なぜ“今”、高度実践看護を概念化する必要があるのか?
という根本的な問いに立ち返ってみたいと思います!
◆ なぜ「概念化」が求められているのか?
これまでの記事で繰り返し出てきたキーワード、それは
"共通言語"と"説明責任"
高度実践看護は、単に臨床スキルが高いだけではなく、
他職種と対話できる知識・制度と
つながる構造・エビデンスに基づく判断が必要です。
それを支えるのが、
理論的に整理された「概念」なんです!
◆ 問い直される「高度」とは何か?
APRNsの実践が「高度」であると言うとき、それは…
- どのような視点で?
- 誰と比較して?
- どの領域で?
- どのようなアウトカムに基づいて?
…といった問いが必ずついて回ります。
これらの問いに一貫した言葉で答えることができなければ、
実践を正しく評価し、制度として支えることはできません。
◆ 世界が動いている。日本はどうする?
米国では、コンセンサスモデル、DNP教育、LACE、IOM提言など、
高度実践を支える枠組みが次々に整備されています。
カナダ、オーストラリア、シンガポールでも
それぞれの文化・制度に応じたモデルづくりが進行中です。
日本も今こそ、
自国の文脈に合った
「高度実践看護の概念化」
が求められています!
◆ 「概念化」は終わりではなく、始まり
高度実践看護の概念化は、
"理論を作って終わり"ではありません。
- 教育内容を見直す
- 実践の場で使いやすくする
- 多職種と共有できるようにする
- 政策提言に活用する
- 市民にわかりやすく伝える
…こうした展開を可能にする、
共通の"土台"を築く
このプロセスこそが「概念化」なんです!
◆ 読者のみなさんへ——実践者としての第一歩を
このシリーズを通して、高度実践看護とは何か、
なぜ理論やモデルが必要なのか、どう制度と結びついているのかをご紹介してきました。
診療看護師として、あるいは高度実践に関心のある看護師として、
今、自分の実践をどんな言葉で語れるか?
その語りが、患者、チーム、社会にどう伝わるか?
その問いに向き合うことが、「概念化」の第一歩になるのではないでしょうか。
◆ まとめ:第10回のポイント
・「概念化」は共通言語・評価軸・実践の可視化のための必須プロセス!
・「高度実践」の意味を問い直すことが看護の未来を開く!
・世界では枠組み整備が進み、日本でも固有の概念化が求められている!
・実践者として、自分のケアを言語化することが次のステップ!
【感謝のメッセージ】
ここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました!
私もまだまだ勉強中で、誤った解釈も多田あるとは思いますが💦
「高度実践看護の概念化」という一見難しそうなテーマを、
少しでも"自分ごと"として感じていただけていたら嬉しいです。
引き続き、実践と理論をつなぐ情報を発信していきますので、どうぞお楽しみに!
ではまた!👋😁
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