【第9回】高度実践看護の制度的・政策的課題
こんにちは!r-youngです😗
今回は、高度実践看護(APRN)を取り巻く
制度的・政策的な課題
について解説していきます。
どれだけ優れた教育やモデルが整っていても、
制度や政策が整っていなければ、
その力は発揮できません!
APRNsが直面している
「制度上の壁」
一緒に見ていきましょう。
◆ 課題①:APRNsの活動が“見えにくい”!
北米の一部のAPRNsは、
保険制度上では医師の診療行為に含まれて請求されているため、
実際に誰が何をしたのかがデータとして見えにくい状況だとか…
つまり…
- 償還請求では「APRNsの名前が出てこない」
- 組織内で「何をしているか」が把握されにくい
- 政策立案者に「APRNsの貢献」が伝わらない
→ 可視化されなければ、制度改革にもつながらない!
日本でも同じ事が言えますよね❗️💦
◆ 課題②:法的・制度的な足並みの乱れ
APRNsの規制や実践範囲は、米国でも州ごとに異なり、
国際的にも統一された基準がないため…
- 州をまたいで働くときに認証の壁がある
- APRNsの定義が国によってバラバラ
- 誰がどの範囲で何をしてよいかがあいまい
これでは、APRNsのキャリア形成やチーム医療の構築にも支障が出ます。
◆ 課題③:保険償還・資格制度の不統一
APRNsが高度なケアを提供していても…
- 一部のAPRNsしか保険会社に認められていない
- 活動の範囲が保険制度に反映されない
- 専門認証と償還対象のズレがある
→ 結果として「APRNsの仕事」が報酬として正当に評価されないという問題が!
◆ 解決に向けた鍵は「共通言語」と「可視化」
これまでに取り上げてきた
- コンセンサスモデル
- LACE枠組み
- DNP教育
といった取り組みは、すべてこの制度的課題を解決するための一歩!
「APRNsとは誰なのか?」
「どのような役割で、何をして、どう評価されるのか?」
こうした問いに共通言語と理論的枠組みで答えられるようになることで、
制度の整備と政策改革を後押しできるんです!
◆ 必要なのは、対話と合意形成
- APRNs自身による発信と説明責任の実践
- 多職種・政策立案者・市民との継続的な対話
- APRNsのアウトカムを明示できるモデルとデータの整備
これらが組み合わさって、ようやくAPRNsの力が“制度として”生かされるのです!
◆ まとめ:第9回のポイント
・APRNsの活動は制度上「見えにくい」ため評価されにくい!
・保険制度・法的規制・認証制度の不統一が課題!
・「可視化」と「共通言語化」が制度改革の鍵!
・理論・教育・実践の連携と、政策との橋渡しが求められている!
次回(第10回)はついに最終回!
「なぜ今『概念化』が必要なのか?——課題から未来へ」をテーマに、
これまでの学びをまとめ、今後の方向性と実践者へのメッセージをお届けします!
ではまた!!
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