【第8回】高度実践看護における理論的課題——用語と定義の不一致
こんにちは!r-youngです😀
シリーズ第8回、前回の予告とは違いますが、
今回は、高度実践看護を語るうえで避けて通れない問題…
「用語の混乱」
について取り上げます!
この課題について記事にするのを忘れていました‼️💦
理論やモデルがあっても、
「言葉の定義」がバラバラでは、
実践も教育も制度もチグハグになってしまいますよね💦
では、
今何が問題で、どう整理していく必要があるのか?
一緒に見ていきましょう!
◆ まだまだある!用語のバラつき
どの資料を見ても明らかなのは、
高度実践看護に関する用語が一貫していないこと。
例えば…
- 「高度実践看護(Advanced Practice Nursing)」
- 「高度看護実践(Advanced Nursing Practice)」
- 「高度実践家(Advanced Practitioner)」
など、
国や機関ごとに異なる用語が使用され、比較や共通理解が困難になっています!
◆ 「役割」「特徴」「スキル」…何が違うの?
さらに、
APRNsの能力や実践を表す用語も混在しています。
- 能力 (Competency)
- 特徴(Characteristics)
- 機能(Functions)
- 活動(Activities)
- 技術(Skills)
- 才能(Talents)
それぞれが何を指し、どう使い分けるべきかが曖昧なまま…
言葉の定義が統一されていないことで、制度設計にも影響が出ているのです。
◆ 用語の不一致がもたらす現場の混乱
用語が一貫していないと、現場ではこんなことが起きます…
- NPとCNSの違いが曖昧
- APRNと医師の実践の違いが説明しづらい
- 教育カリキュラムに一貫性が持てない
- 認証試験がバラバラになる
- 他職種や社会からの誤解が生まれる
つまり、
言葉のズレが実践のズレにつながっているということ!
◆ モデルの記述不足も問題に
ごくわずかなモデルだけが、看護のメタパラダイム(人間、健康、環境、看護)を網羅しているんだとか。
(私もまだ勉強中です!!)
しかし、多くのモデルは…
- 概念の定義が曖昧
- コンセンサスがないまま使用
- 普遍的な意味づけがなされていない
…という課題を抱えており、モデル同士の比較や精緻化が難しい状況のようです。
◆ 解決に向けて必要なことは?
以下のようなアプローチが必要とされています!
- 用語・定義の共通理解の推進
- 各用語の使い分けや関係性の明文化
- モデル記述の標準化
- 実践・教育・研究の言語統一
そのためにも、専門職内外での継続的な対話と合意形成が不可欠です!
◆ まとめ:第7回のポイント
・高度実践看護では用語のバラつきが制度・実践・教育の障壁に!
・「役割」「機能」「スキル」などの用語の使い分けが不明瞭
・モデルの概念記述が不十分で比較・活用が困難
・今こそ共通言語と定義の明確化が求められている!
次回(第9回)は、いよいよクライマックス!
「高度実践看護の制度的・政策的課題」
について掘り下げます。
償還、法規制、APRNsの“見えにくさ”をどう解決するか?お楽しみに!
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