🦠感染症診療の鉄の掟!〜NPのための抗菌薬トレーニング講座④〜

病気

第4回:腎機能チェックしてる?抗菌薬の量は“腎”次第!🧪

こんにちはr-youngです😊

抗菌薬を投与するなら、
必ず押さえておきたいのが……

腎機能のチェック!

今回は、腎機能を見ずに抗菌薬を投与する
“あるある失敗”を防ぐための回です⚠️

「腎排泄?腎毒性?なにそれ?」
という方も、この記事を読めばバッチリ👍

💡なぜ腎機能が大事なの?

答えはカンタン!

💊 多くの抗菌薬は腎臓から排泄されるから!

腎機能が落ちてると…

  • 抗菌薬が体に残りすぎる😱
  • 副作用が出やすくなる💥
  • 適切な治療ができない⚠️

🧪「腎排泄性」と「腎毒性」は別モノ!

ここ、混同してる人多いんです👀
例えば⬇️

抗菌薬腎排泄?腎毒性あり?
アムホテリシンB×(肝排泄)✅あり
アミノグリコシド(例:GM)✅あり✅あり
バンコマイシン✅あり△ややあり(併用注意)

🧠 排泄される臓器と、その臓器を壊すかどうかは別問題です!


📈 GFR(推算糸球体濾過量)を使おう!

クレアチニン単体じゃなくて

👉 eGFR or CCr(クレアチニンクリアランス)をチェック!

最近は電子カルテで自動計算してくれることが多いので、

数字はちゃんと見よう📊


🔢 クレアチニンクリアランスの目安は?

例えば
フルドースの投与量のときのGFRを100と仮定した場合,
もし患者さんのクレアチニンクリアランスが…⬇️

  • GFR=100:フルドースOK!
  • GFR=50:半量に調整
  • GFR=25:1/4量

この大雑把なルール(rule of thumb)はたいていの,
腎臓から排泄される抗菌薬に適応できるんです!

ただし!維持量を減らすだけで、初回はフルドースとしましょう!


⚠️ 急に悪化してる場合は?

🛑 クレアチニンが上昇中 or 無尿のときは要注意!

👉「クレアチニンクリアランスは10未満」と想定して投与を考える!

📌 腎毒性のある薬は避ける

📌 他の臓器の影響もチェックする


💉 腎機能とTDM(治療薬物モニタリング)

特にバンコマイシンやアミノグリコシド系は、

  • 腎排泄性&腎毒性あり
  • TDMがとっても重要!

→ 腎機能を見ずに使うと、耳が聞こえなくなる腎障害が進むなど悲惨な結果に…😭


💊 βラクタムは安心?

よく「大量のβラクタムで腎障害が起きるのでは?」と聞かれますが…

👉 基本的にはほとんど問題なし!

ただし、間質性腎炎のようなアレルギー性の反応がまれに起きることもあるので、注意は必要です🔍


👥 肥満・やせ体型の場合は?

  • 肥満:米国のような“超肥満”では、調整が必要なこともある(サンフォード・ガイド参照)
  • やせ(体重40kg未満):日本ではこちらが問題になりやすい!

→ 体重ベースの投与量に注意!

→ 薬剤師さんと連携して、安全・適正な投与を目指しましょう👯‍♀️


✅今回のまとめ🌈

💡 抗菌薬投与前には、必ず腎機能をチェック!

  • GFR or CCrで評価する!
  • 初回はフルドース、維持は調整!
  • 腎毒性の薬には特に注意!
  • やせすぎ or 肥満でも調整ポイントあり!

次回予告🔎

「薬の相互作用、ちゃんと見てる?」

キノロン、マクロライド、ST合剤…その併用、危ないかも!?💣


📣ご意見・ご質問、コメントでお待ちしています👇

一緒に、安心・安全な抗菌薬の使い方を学んでいきましょう😊

ではまた!

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