心臓手術後の心肺蘇生【第2回】心停止の原因:心臓術後ならではのリスクを解説!

周術期管理

こんにちは!r-youngです!

心臓血管外科術後の心肺蘇生シリーズ

第二弾は

心臓手術後の心停止の原因

について、掘り下げていきます🩺✨

心臓手術後に心停止が起こる理由は、一般的な心停止とはちょっと違います⚡️

ここを理解しておくことが、適切な対応につながる🔑なんです!

それでは行ってみよーう!🏃‍♀️‍➡️🏃‍➡️

心停止の主な原因とは?

心臓手術後の心停止の原因をざっくり分けると、以下の3つがメインです👇

引用文献はコチラ

1. 心室細動(VF)や心室頻拍(VT)(約70%)

• 心臓がブルブル震える状態💔

手術直後の患者はICUで各種バイタルサインがリアルタイムにモニタリングされているので、早期対応が可能です!

2. 心静止(Asystole)(約17%)

• 心臓が完全に停止してしまう状態⚠️

ペーシングが必要になることもあります。

3. 無脈性電気活動(PEA)(約13%)

• 心臓は動こうとしているけど、血液が送り出せない状態🚨原因を素早く探ることがポイントです!

原因の背景には何があるの?

致死的不整脈の背景には以下のような

「可逆的な原因」

が多いのが特徴です👇

心タンポナーデ 🫀(心嚢内に血液や液体がたまる)

大量出血 💉(特に縫合部の損傷)

グラフト機能不全 🛠️(冠動脈バイパス手術の合併症)

緊張性気胸 🌬️(胸の中に空気がたまり、心臓を圧迫する)

低心機能 💔(心臓が弱っている状態)

これらの原因を特定して解決するのが、心臓手術後のCPRでは非常に重要!

再開胸

特に心タンポナーデや大量出血の場合、

を行うことで劇的に改善するケースもあります✨

覚えておきたい「4H・4T」

心停止の原因を考えるときには、定番の「4H・4T」を使ってチェックするのも有効です💡

4H

低酸素血症(hypoxia)

循環血液量減少(hypovolemia)

低/高カリウム血症(hypo/hyperkalemia)

低体温(hypothermia)

4T

心タンポナーデ(tamponade)

緊張性気胸(tension pneumothorax)

血栓塞栓症(thromboembolism)

薬物中(toxin)

これをもとに迅速に診断・対応することで、命を救う確率が大きくアップします⏩🌟

まとめ

心臓手術後の心停止は、

原因の多くが特定可能で、

対応次第で予後が良くなるケースが多いのが特徴😊

次回は、

「心臓手術後のCPRの特殊性」

についてお話しします!

「え、胸骨圧迫しないって本当?」

そんな疑問を解決していきますので、お楽しみに🩺✨

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