心臓手術後の安心を支える!ドレーン管理の完全ガイド③ドレーンの種類と素材

周術期管理

こんにちはr-youngです!

ドレーンシリーズ第三弾!

始めます!

ドレーンの種類と素材

ドレーンと一口に言っても、その素材や形状にはさまざまな種類があります✨

「どれを使えばいいの?」

という疑問に答えるべく、今回はドレーンの種類と素材について解説します!🛠️

ドレーンの素材:柔軟性と耐久性がカギ🔑

ドレーンの素材には、以下のような特徴が求められます👇

組織反応性が低い(体内で炎症を起こしにくい)

柔軟性がある(周囲の組織を傷つけない)

耐久性がある(術後数日間安全に使用可能)

抗血栓性(血液が詰まりにくい)

🌟 心臓血管外科では、主にシリコンドレーンが使われます。

メリット:柔らかく、組織適合性が高い。

注意点:アルコール系消毒薬や有機溶剤に弱いらしいです👀使用時に注意が必要との事(ミルキング時にはアルコール綿を避け、専用ローラーの方が安心かも)。

💡 他の素材例

ポリ塩化ビニル(PVC)製:硬めで耐久性が高いが、組織への適合性はシリコンに劣る。

ドレーンの形状:使い分けがポイント✨

ドレーンの形状には2種類の主流があります👇

1️⃣ チューブ型ドレーン

特徴:管状で先端と側壁に孔があり、排液をスムーズにする工夫がされています。

注意点:屈曲すると内腔が潰れやすい。

使用例:胸腔ドレーンや縦隔ドレーン。

2️⃣ スリット型ドレーン(ブレイクドレーン)

特徴:4つの溝があるソリッドコア構造。屈曲しても内腔が潰れにくい。

メリット:吸引効果が落ちにくく、閉塞のリスクが低い。

使用例:心囊ドレーンや縦隔ドレーンに採用されることが多い。

💡 研究データによる有用性

スリット型ドレーンは、術後24時間でのドレナージ量がチューブ型よりも多いという報告もあり、状況に応じて適切に選択することが重要です📊

(※文献はコチラ)

ドレーンのサイズ:細さと太さのメリットとデメリット🧐

心臓血管外科手術でよく使われるサイズ

• 20~28Fr(フレンチ)が一般的。

太いドレーンの特徴

メリット:大量の排液が可能で、閉塞しにくい。

デメリット:挿入時や抜去時の痛みが大きい。また、抜去後に空洞(死腔)ができやすい。

細いドレーンの特徴

メリット:痛みが少なく、侵襲が軽い。

デメリット:閉塞しやすく、排液量が少ない。

💡 選択のポイント

術後の排液量や患者の状態に応じて、適切な太さのドレーンを選ぶことが大切です。

例えば、術後に出血のリスクが高い場合は、太めのドレーンが適しています。

素材・形状・サイズの選択がもたらす効果🌟

適切なドレーンを選ぶことで、以下のようなメリットがあります👇

• ドレナージ不全のリスクを軽減。

• 患者の苦痛を最小限に抑える。

• 術後管理をスムーズにする。

適切なドレーン選択が、術後の安全性と患者満足度を大きく向上させます💪✨

次回は「ドレーンの留置方法」について解説します!😊

ではまた!👋😁

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