シリーズ最終回です!
心外膜ペーシングでは、患者さんの状態や心臓の働きに応じて最適なペーシングモードを選択することが重要❗️
ここでは、主要なペーシングモードの特徴と適応を解説します!📚✨
ペーシングモードとは?🧐
ペーシングモードとは、
心臓のどの部位を刺激するか?
自己心拍をどのように感知するか?
を指定する設定です🛠️
モードの選択は、患者さんの心臓の状態によって変わります。
以下は、心外膜ペーシングでよく使用されるモードの概要です👇
1. AOOモード
自己心拍に関係なく、一定の速度で心房を刺激します⚡️
特徴
• 心房から生理的に刺激が伝わるため、心房と心室の同期的な収縮が得られる。
• ただし、房室伝導が正常であることが前提条件です。
適応
• 房室伝導が正常な徐脈性不整脈で、AAIモードが使用できない場合。
2. VOOモード
自己心拍に関係なく、一定の速度で心室を刺激します⚡️
特徴
• 心室だけを刺激するため、心房と心室の同期的な収縮は望めません。
• T波に重なるペーシング刺激(R on T)が生じると、心室細動を引き起こすリスクがあります⚠️
適応
• 心室細動リスクがあるため、通常はあまり使用されません。
3. AAIモード
心房をペーシングしつつ、自己心拍を感知したらペーシングせずに自己心拍を優先させます📡
特徴
• 自己心拍を感知できれば、ペーシングを抑制して自然なリズムを保つことが可能です✨
• 房室伝導が正常な場合に使用されます。
適応
• 上室性不整脈や房室伝導が正常な徐脈性不整脈。
4. VVIモード
心室をペーシングし、自己心拍を感知したらペーシングせず、自己心拍を優先させます📡
特徴
• 心室だけを刺激するため、心房収縮との同期は得られません。
• VOOモードに比べ、安全性が高い設定です。
適応
• 心房細動や房室伝導障害を伴う徐脈性不整脈。
5. DDDモード
心房と心室の両方を感知・刺激し、同期的な収縮を実現します💡
特徴
• 房室間の適切なタイミングを再現し、心臓の効率的な収縮を促します。
• モード設定によっては、ペーシングによる頻脈を引き起こすリスク(PMT: ペースメーカ起因頻拍)があります⚠️
適応
• 房室伝導障害があり、心房と心室の同期が必要な患者。
モード選択のポイント 🧐💡
・患者さんの心房・心室の機能を評価し、適切なモードを選びましょう🩺
・房室伝導が正常かどうかが、モードの使用可否を決める重要な要素です。
• 安全性を最優先に考え、必要に応じて設定を見直すことが大切です✨。
まとめ 🌟🩺
ここまで、心外膜ペーシングについての基礎から実践的な管理方法、トラブルシューティングまでをシリーズで詳しく解説してきました!
最後に、このシリーズのポイントを振り返りながら、心外膜ペーシングが持つ重要な役割を再確認しましょう!
心外膜ペーシングの要点 ✅
1. 術後不整脈(POA)への対応
心外膜ペーシングは、一時的な術後管理として不可欠なサポート手段です。特に徐脈性不整脈への対応で大きな効果を発揮します🫀✨
2. 正確なリード留置と管理の重要性
• リードの適切な固定は、不具合や合併症を防ぐための第一歩です🔧
• 管理中のリード引っ張りや感染リスクに常に注意を払いましょう🛡️
3. 安全な抜去方法
• 無理に引き抜くことは避け、出血や心筋損傷を防ぐ慎重な手技が必要です。
• 抜去後もバイタルサインや出血の有無をモニタリングすることが重要です👀
4. 適切なペーシングモードの選択
• 患者さんの状態に応じたモード選択が、心拍出量の最適化と合併症予防につながります⚙️
5. リスク管理の徹底
• 横隔膜ペーシングやリード感染など、特有の注意点を理解し、チームでリスクを共有しましょう🔄
チームワークの重要性 👩⚕️👨⚕️
心外膜ペーシングの成功は、手術チーム全体のスムーズな連携にかかっています✨。
• 外科医:正確なリード留置と抜去を行う。
• 看護師:術後管理や合併症の早期発見をサポートする。
• 診療看護師(APN):トラブル発生時の迅速な判断と対応を行う。
それぞれの役割をしっかり果たしながら、患者さんに最適なケアを提供しましょう💪💡
最後に ✨
いかがでしたか?
心外膜ペーシングは術後のサポートデバイスとしてとても重要です!
使用するうえでの注意点やリスクも多いデバイスです。
今回の記事が、みなさんの実践に少しでも役立つことを願っています😊
次回も一緒に学んでいきましょう!🩺💕
ではまた!👋😄
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