アメリカのNP史を知ろう!〜ナースプラクティショナーの原点から今まで〜②

看護

第2回:19世紀末から始まったNP的実践〜街の看護師がつくった“地域医療”のかたち〜

みなさん、こんにちは〜♪

r-youngです😁

今回は、ナースプラクティショナーの“原点”ともいえる歴史にタイムスリップしてみましょう!

時代はなんと…

1890年代!

日本では明治時代後期です!

はじまりは「貧しい街の看護師たち」だった!

ナースプラクティショナーの“先駆け”となるような実践は、実は19世紀末のアメリカ、ニューヨークの貧困地域で始まりました。

その中心人物が…

リリアン・ウォルドさん!

(Lillian Wald)

彼女は若き看護師として、マンハッタンのイーストサイドに暮らす貧しい移民たちのために

「ヘンリーストリート・セツルメント」

(HHS)

という施設を立ち上げました!

※HHSの解説動画はこちら

HHSって何??

HSSは、いわば

地域包括ケアの原型

とも言える場所!

看護師たちは、以下のような活動を行っていました。

  • 地域の家庭を訪問し、病気の子どもや妊婦のケア
  • 簡単な処置や薬の提供(医師の支援なしでやってた!)
  • セツルメント内の診療室で、急患や軽い病気の診察

この活動、今でいう「NPの仕事」そのものですよね〜!

でも…医師との関係はどうだったの?

最初は地域に受け入れられていたこの活動も、次第に

「医師の仕事を奪っているのでは?」

という反発が出てきます。

1900年代初頭、ニューヨークの医師会が「看護師は医療行為をしてはいけない!」という規制を通そうとしたことで、現場には緊張と摩擦が走りました…。

でも、ウォルドたちはあきらめません!

地域医師と交渉を重ね、

あらかじめ承認された指示

(standing orders)

を得ることで、活動を続けることができたんです♪

今の日本の

「包括的指示」に近いのかな?

看護の力が社会を動かした!

この時代の看護師たちは、ただの“補助”ではなく、地域に必要な医療を自分たちの手で提供していたんですね。

HSSの活動は、なんと1950年代まで続いたとのこと!

彼女たちの姿勢は、のちのNPやAPRNのあり方にも大きな影響を与えることになります。

今日のまとめ♪

  • NPの原型は、1890年代の貧困地域での看護実践からスタート!
  • HSSは“地域医療”のさきがけであり、看護師たちは自律的に活動していた!
  • 医師との摩擦もあったけど、交渉しながら共存の道を切り拓いた!

次回は、もっと山奥へ…

フロンティア地帯で自律的に診断・治療していた看護師たちの物語に続きます!

お楽しみに〜!

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